Win AVR クロスコンパイラキットの導入
Arduino IDE にもコンパイラなどが含まれていますが,コマンドとして認識させるためのパスの設定に手間がかかるので,パソコンに詳しい人以外は, 別に WinAVR という Atmel 社のマイコン用の GNU C コンパイラや必要なツールが一つにまとめられたソフトウェアパッケージをインストールすると便利です.インストーラ形式になっているので,現時点の最新版をダウンロードしてインストールします.
インストールすると,Windows のコマンドプロンプトで avr-gcc コンパイラなどが使えるようになります.特製 Makefile のコピー
これで UNIX で行うのと似たような手順でプログラミング,コンパイル,Arduino へのアップロードができますが, コンパイルの時に動作クロックや対象チップ名が,リンクの時にアップロード可能な形式のバイナリファイルへの変換が, またアップロード時に使用するCOMポートの指定などが必要で,いちいち間違えないようタイプ入力するのが大変です. そこで,次の Makefile を作業するフォルダ(ディレクトリ)にコピーします. この Makefile を使ったプログラミングとアップロードの作業は,次のようになります.-
1. 作業するフォルダ(ディレクトリ)を作り,メモ帳などのテキストエディタでプログラムのファイル main.c を書き
そのフォルダに保存する.ファイル Makefile もそこにコピーしておく.
※WinAVR をインストールすると,テキストエディタ Programmers NotePad もインストールされる. メニューは英語だがそちらのほうが便利. - 2. コマンドプロンプト(スタートメニュー > すべてのプログラム > アクセサリー > コマンドプロンプト)をひらき, cd コマンドで作業フォルダへ移動する. マイドキュメント の中のディレクトリなら,cd ¥Users¥ユーザー名¥Documents¥ディレクトリ名 になる.
-
3. make とタイプしリターンキーを押す.make コマンドが Makefile を読んで,main.c をコンパイルする.
成功すると,main.elf, main.hex などの機械語ファイル,アップロード用プログラムファイルができるのでファイルリストをとって確認する.
- 4. プログラムする Arduino を USB ケーブルで接続する.接続した Arduino のCOMポート番号は,あらかじめしらべて控えておく. Arduino UNO の場合は make upload.uno.COM番号 とタイプしリターンキーを押す. Arduino Duemillanove の場合は make upload.due.COM番号 とする. プログラムが Arduino にアップロードされる.Arduino ボードのシリアル通信LEDが点滅し,コマンドプロンプトにはアップロード作業の進行状況を報告する表示が出る.エラーなく終了したら,成功しているはず.
ftp.gnu emacs ダウンロードサイト